まさか、犬の歯が折れるなんて……
記事作成協力&監修&写真提供/北田瑞絵さん
X(旧Twitter)を使っている柴好きさんなら、知っているんじゃないでしょうか?
柴犬の人気アカウント「inubot」。
カメラマンである飼い主・北田さんの写真からは
愛犬「犬(本名非公開)」への愛が
じわじわ&グイグイ伝わってきます。
家族と一緒にまったりくつろいだり、
広~いみかん畑を全力疾走したりする「犬」の暮らしは、幸せそのもの。
でも、2024年の秋、
「犬」にちょっと心配なことが……。
「同じ経験をする場合に備えて、
柴犬と暮らす飼い主さんたちに知っておいてほしい!」と、北田さんが貴重な経験をシェアしてくれました。

inubotでおなじみ、「犬」です。10歳です。
あれ? 下の犬歯、どうしたの?
ある朝、いつものように「おはよう」と挨拶をしたとき、「犬」の顔に違和感がありました。
よ~く見てみると、左下の犬歯が傾いて、口の外に顔を出してる!?
「しばらく様子を見ようか?」などと家族とも相談していたのですが、その日の午後、「犬」愛用の毛布の上に歯が落ちていた!
「犬」は痛がる様子もなく、ごはんも散歩も普段通り。
口の中を見てみると、根元の1~2mmを残して歯が折れてしまったことがわかりました。

歯の異変に気付いた日の写真。
まずは、かかりつけ医のところへ
その日の夕方、まずはかかりつけ医を受診。
その病院で抜歯することもできるけれど、よりくわしい診断を受けるために歯科専門の獣医師がいる病院を紹介してもらうことになりました。
かかりつけの病院では「犬の歯が折れるなんてめったにない。強い力でぶつけたりしましたか?」と問われて、
振り返るけれど心当たりはなくて、
「何がいけなかったんだろう」と自分を責めたそうです。

歯が折れてしまった日も、「犬」は痛がることもなく、普段通りに過ごしていたそう。
歯科の専門獣医師のいる病院へ
まずは術前の検査&説明を受けに病院へ
紹介された病院での初診の日は、診察&説明のみ。
口の状態を見たり体重を測ったりした後、北田さんが「犬」の様子や折れたときの状況を伝えました。
獣医師によると、歯が折れた場合の治療法には、
①残った根元の部分の抜歯
②歯の修復
の2パターンがあるそう。
「犬」の場合は、抜歯をすることになりました。
また、口の中をくわしく調べられるのが手術時になるため、他にも「要治療」の歯があった場合の対処法(医師に任せるか、他の歯の治療はしないか)も決めておく必要があります。
北田さんは「気になる歯を放置してまた治療することになったら、かえって犬の負担が大きい」と思ったため、
医師の判断に任せることを選択。
手術の日は、約2カ月後に決まりました。

検査から手術まで時間があったため、「何かしていないと落ち着かなかった」北田さんは、犬のためにブランケットを編んだそう。なんですか? このかわいさは!
いよいよ抜歯をすることに
手術の日は、日付がかわった時点から絶食。
朝6時以降は、お水も飲めません。
10時に病院に到着し、一緒に診察を受けてから「犬」を預けました。手術は日帰りです。
お迎えまでの間、北田さんは心配と緊張で落ち着かなかったそう。
そして指定された17時に再び病院へ。
犬との対面の前に、まずは先生からの説明がありました。
折れた犬歯のほかに右前歯を1本抜き、奥歯を1本修復したこと。
それに加えて歯以外の全身の状態についても説明を受けることができました。
そして、やっと「犬」との再会!

北田さんちの畑の中を爆走するのが「犬」の日課。10歳には見えない走りっぷり。
抜歯後の犬の生活への影響は、ほぼゼロ
もともと病院が得意ではない「犬」。
ワクチン接種の後も「めっちゃ傷つきました」とアピールしてくるぐらいなので、かなりしょんぼりしているだろうな、と予想していたそうですが……。
「犬」は元気にしっぽをプリプリしながらかけ寄ってきて、北田さんを安心させてくれました。
とくに薬なども出されず、注意事項は「2週間はかじるおもちゃ禁止」というものだけ。
帰宅後にはいつもと同じごはんをしっかり食べ、ゆっくり眠って、翌朝は普段通りにお散歩を楽しみました。
2週間後に受診して傷口をチェックし、治療は完了しました。
自然に吸収される糸が使われるため、抜糸の必要もないのだそうです。

北田家の、犬への愛が伝わってくる貯金箱♥
犬の歯が折れることは珍しくない
犬の歯は人の歯より折れやすい
歯科専門の獣医師によると、犬の歯が折れるのは「ぜんぜん珍しいことじゃない」のだとか。
「犬の歯=強い」というイメージがあるけれど、それは「噛む力」が強いということ。
歯の強度そのものは人の歯より弱く、傷ついたり折れたりしやすいのだそうです。
折れる理由も、「とんでもなく硬いものをかじったせいでポキッ!」というものだけではありません。
日常生活の中で少しずつヒビが入っていき、限界を迎えた段階でポロッと折れてしまう……ということも多いといいます。
人と同様、犬も年を重ねていくうちに、体にさまざまな不調やトラブルが現れやすくなるということ。
日頃から愛犬の様子を見守り、健康診断なども欠かさないことが大切なのでしょう。

すっかりよくなりました♥
「犬の歯が折れちゃった」ときのことについてくわしく教えてくださった北田さん、
どうもありがとうございました!
それから、「犬」!
これからも毎日、元気&かわいい姿を見せてよね♥
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