昔、浦柴太郎という若柴がおりました。
モデル/弥生 写真提供/飼い主さん
ある日、浜辺をお散歩していた太郎は、
子どもたちをいじめているウミガメを見つけました。
正義感の強い太郎は、カメを叱りました。
「こら、ウミガメ。
天然記念物だからって、いい気になってはいけない。
子どもをいじめるのはやめなさい」
モデル/こはる 写真提供/飼い主さん
子どもたちが家に向かうのを見届けると、太郎はウミガメの背中に飛び乗りました。
「ほら、ウミガメ。ボーッとしてないで、
さっさと私を竜宮城へ連れて行きなさい」
面倒くさいな~と思いながらも、ウミガメはしぶしぶ竜宮城へ向かいました。
根がヤンキー気質のウミガメは、天然記念物の先輩である柴犬に逆らうことができなかったからです。
写真提供/飼い主さん
目の前では、海の生き物たちが歌や踊りを披露してくれます。
モデル/あんず 写真提供/飼い主さん
ダラダラと最高の日々を過ごしていた太郎に、ある日、乙姫様が言いました。
「ちょっと、浦柴。
あなた、さすがに図々しくない?
玉手箱をあげるから、そろそろ帰ってもらえる?」
乙姫様にそう言われては、撤収するしかありません。
陸に戻った太郎は、さっそく玉手箱を取り出しました。
金銀財宝を期待して、いそいそとフタを開けると……
写真提供/飼い主さん
なんと、中から出てきたのは、かわいい柴犬ではありませんか。
戸惑っているうちに柴犬は玉手箱から出てきて、太郎の背中にドスンと乗りました。
そして、えらそうに言ったのです。
「ほら、ウミガメ。ボーッとしてないで、
さっさと私を竜宮城へ連れていきなさい」
モデル/心亜 写真提供/飼い主さん
は? 意味わかんないんですけど?
と言おうとしたとき、ハッと気づきました。
太郎は、いつの間にかウミガメに姿をかえられていたのです。
なんだよコレ、面倒くさいな~と思いつつ、元・浦柴太郎は、新・浦柴太郎を背中にのせて竜宮城へ向かいました。
そして新・浦柴太郎は竜宮城で焼き鳥とビールを……
こうして、浦柴太郎のお話は無限に続いていくのでした。
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